ちょっぴり拾い読み

ミニチュアの神様   『神からのギフト』冒頭より     

 ほんとうの愛の実践行為、奉仕の行為をしてください。少しの時間からでもかまいません。一日に五分でもかまわない。別に他人様に対してでなくてもいい。道端に咲いている、小さな花に対してでもいいですから、生命あるものに心を向けていって、話しかけていく。そんな、小さな実践からやってみてください。心が大きく拡がりますよ。難しいことは全然いりません。少しずつやってください。
 一度、あの道端の、ちっちゃな花をよく見てご覧なさい。あんなにちっこいのに、ちゃんと一人前に、花の形を整えているんですよ。花弁におしべ、めしべ、がく、花糸などと、すべてのパーツは揃っています。ルーペで拡大して覗いたら、花屋さんで売られている高級な花々と、何ら変わりはありません。本質においては変わりなく、違う点といえば、ただミニチュアであるというだけなんです。花屋さんの大きな花だって、その昔々は、森の片隅や野っ原で、あんな風につつましく咲いていたんでしょうね。そして、永い季節を繰り返しているうちに、進化して、素晴らしい形と色彩と香りで、人々の心を和ませてくれるまでになりました。
 ミニチュアだけど、一式揃った道端の小さな野草たち、まるで皆さんとおんなじようなものです。
 皆さんは、ホントは神様なんですよ。でも、いまは、まだミニチュアの神様です。これからどんどん進化して、もっともっと大きな神様になっていきます。
 いきなり、「あなたも神様です」なんて言われたら、びっくりしますね。ま、そのことは、これからだんだんに話していきましょう。


自殺霊の行き先   『神からのギフト』浄霊の現場 より  

 自殺する方は、いまの苦しみから逃れたいという一心で、自分は死ねば楽になる、無になると思い込んで自殺をされるわけです。しかし、心清らかに、安らかに自殺される人は誰ひとりとしておりません。ものすごい恐怖なのです。皆さん、ものすごい恐怖のなかで死んでいきます。
 いつも話しておりますように、肉体を去る時は、肉体を持っていた時と同じ心、同じ想念を、そのまま持って還ります。なのに、彼らは、「死ねば、何もかも無になって、すっかり楽になる」と思っている。しかし、実際に自殺して、地上界では「死んだ」という現象が起きても、実は死ねていないのです。
「そんな馬鹿な! おれは確かに死んだはずだ…」
 確かに死んだ。でも死んでいない。意識は依然として続いていて、自分を苦しめ た悩みも相変わらずつきまとっている…。
 彼らは、自分が霊であることを知りませんから…、永遠に死なないということを知りませんから…、何度も、何度も、死のうとします。
 初めは自分でやっております。同じことを繰り返します。同じ飛込みを何回もします。それでも死ねません。
 死ねない、ということが分かっても、
「そんなことはない、そんな馬鹿なはずはない!」
 まだ懲りずに死のうとする。挙げ句には、同じような想念を持った人を近くに見つける。そして、その人と一緒にいれば自分は死ねるんじゃないかと思う。憑依して、結果、他人を自殺させる霊も多い。
 自殺霊は、ものすごい恐怖のなかに生きております。恐怖は永遠に続きます。気づくまで、救われるまで続きます。だから、自殺者の浄霊というのは、どんなに優秀な霊能者であっても、なかなかに時間がかかるのです。
 なぜ自殺してしまったのか、それは一人ひとり状況が違うでしょうけど、とにかく自殺する時の恐怖感、苦しみをずうっと引きずります。そして、自分は死んだはずなのに、絶対死ねない…、その何と言いましょうか、もうごちゃごちゃになってしまって、何がなんだか分からない状態なんです。そんな状態で、何回も、何回も死のうとして、挙げ句には他人を利用して死のうとする。
 ですから、自殺された方の霊の状態は、非常に悲惨です。何回かお救いさせてもらったことはありますけど、普通にさ迷っておられる霊に比べて時間がかかります。
 地縛霊には、守護霊、指導霊が来ていても分からないのです。見えないのです。隣にいるんですよ。親戚・縁者の方々や、勿論亡くなられたご両親がおられたらその方々も、近くに来ています。それでも全然分からないんです。
 それが、「自分はほんとに間違ったことをしてしまった。人間に死というものは存在しないんだ」と悟った時に、初めて、その人の霊格が上がって、自分を救いに来てくれている他の霊を見ることができるのです。やっと、暗黒の世界から開放されて、視界が開けてくるのです。
 霊的な世界というのは、まったく自分の波動の世界です。霊格の世界です。ですから、僕はどこに行っても言います。
「人間は絶対死なないんだよ。自殺しても、また同じ想念が繰り返される、最も厳しい世界に入るだけなんだよ」
 少しでも霊的な知識を持っていたら、知っていたら、自殺される方は確実に少なくなると思います。何も知らないから、逃避で間違った選択をされる。基本的な霊の知識があるだけでも自殺者というのは減少するはずです。
 心霊治療なんか信じなくてもいい…、神、信じなくても…、しかし、「人間は霊であり、霊は永遠に生き続ける」ということ、それだけでも知って頂ければ、生き方が変わってきます。自らの命を絶つ愚かな行為など、絶対に思いつかないはずです。
 真理を伝える役目を、皆さん、してください。もちろん、僕も、どこに行っても、世界中の人々にこのことを伝えます。
 皆さんも、「この人には伝えられる」と思ったら、どうぞ伝えてあげてください。「こうなのよ」じゃなくて、「私はこういうことを信じている」と話せばいいんですよ。
憎しみ    『与え尽くしの愛』より      
 Q…私は、もう十年も前のことなのに、どうしても、ある人への憎しみの感情が取れないのです。今生が終るまでには取り去りたいと思うのですが…。

 A…その人を憎む時間があったら、奉仕の実践をしてみてくださいよ。そしたら、そんな時間もなくなりますよ。
 そして、その実践を続けていたら、その方への感情も変わっていくはずです。
 皆さんは、魂的には、それぞれがまったく違う次元から生まれて来ています。魂のレベルのまったく違う同士が一緒に暮らさなければならない厳しい世界がこの地上界なんです。だから厳しいですね。
 これは厳しい法則ですけど、あなたが憎しみという悪想念をじーっと抱えていたら、それはあなたに返って来てしまうのです。
 ですから、その憎しみという感情を、積極的、建設的な方向の思考に変えるように努力してください。憎む時間があるんだったら、困っている人たちのために、自分の時間を費やしてください。それがいちばん良い方法です。
 いらっしゃるんですよ。
「あの人は素晴らしい人だったから、今頃は霊界の良い処に還っておられるはずです」
 と言われて、その人を観てみると、暗い世界におられる。
 なぜか?
 確かに、人様のためにと尽くして生きた方は霊格の高い方です。ですが、これは多くの方が冒す間違いなんですけど、他の人のことを自分のレベルで観てしまうのです。
「私はこう考えるのだから、あなたも、あなたも、こう考えて当然─」
 だから、当然のこととして、当然のことを求めているわけです。
 でも、何かして差し上げても、仇で返される。
「私は善意でして差し上げたのに……」
 自分で自分を苦しめているのです。その苦しみが重荷となって霊界に還れない人がいるのです。
 厳しい法則ですが、何かさせて頂いても、絶対に、笑顔さえも求めてはいけません。
「ありがとう」の言葉さえ求めてはいけないんです。
 特に、霊的な仕事をなさる方には誹謗中傷が向けられます。それにめげてはいけません。
 考えてみてください。あのイエスにさえ、罵り、つばを吐きかけ、十字架にかけた人たちがいたじゃないですか。イエスでさえそうでした。私たちに起こらないはずがありません。
 また、ほんとうのことを広められたら困る存在もあるわけです。阻止しようとして妨害して来ます。
 彼らもがんばります。特に、この2000年を過ぎてからガンバっています。
 間違った存在たちにしたら、霊的な指導者的存在、例えば僕を洗脳してしまえば、その一人を洗脳したことで、何千人、何万人という人たちまで洗脳していけるのですから、格好の餌食になるのです。だからこそ、霊的な力を頂いて、人様のために使わせて頂こうと思っている人は、ほんとうに頑張らなくちゃいけませんね。自分に対しても厳しくならなければなりません。
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